飛行機は何故飛ぶの?

飛行機のはなし

 飛行機に関する記事を書いていたのだが、文章が長い,難しいという声があったのでもう少し基本的なことを少し短めに書くことにした。「あんなに重たい飛行機が、なぜ空を飛ぶことができるの?」と疑問を持つ人がいる。

 飛行機が空気中を飛んでいる時に、主翼の上には空気が流れ揚力(ようりょく)が発生する。この揚力が飛行機の重力より大きくなったときに、飛行機は浮かぶことが出来るのだ。

また飛行中に空気抵抗を受ける、これに負けないようにプロペラやジェットエンジンで推力を発生させて,飛行機を前に進めて、推力が空気抵抗より大きくなるように加速していく。

揚力と重力、推力と抵抗が釣り合ったときに飛行機は安定した水平飛行を続けることができる。現在のジェット旅客機では高度10000メートル付近、時速850㎞程度が一番効率の良いエリアになる。

 離陸するときは、なるべく早く揚力が飛行機の重力より大きくなるように加速させなければならない。エンジンが離陸推力にセットされると飛行機は加速し揚力は重力より大きくなる。パイロットは失速速度(飛行機が飛ぶことの出来る最低速度)の1,2倍程度になるようにゆっくりと機首を上げて機体を空中に浮かせる。さらに加速して安定した上昇速度を維持するようにコントロールする。

次に飛行機に乗る機会があれば、離陸滑走中に窓から主翼を観察してみてください。飛行機が加速すると翼に揚力が発生して、飛行機の重量を支えて徐々に上にたわんでいくのが観察できると思います。

離陸滑走中の主翼

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