飛行機のはなし

 飛行機はなぜ揺れる?(1)

 飛行機に乗っていると揺れることがよくありますね。コトコトと眠りを誘うような気持ちの良い揺れから、冷や汗が出て思わずひじ掛けを握りしめるような激しい揺れ、そして機内で『キャアー」と悲鳴のあがるような異常な揺れまでいろいろな種類があ...
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 飛行機はなぜ揺れる?(Part2)

Part1 で飛行機が揺れるのは、大気が渦巻いて居るところを飛行機が通過すると、その鉛直突風成分を受けて重力荷重倍数(G)が変化するからだとお話ししました。エアバス社では+1.4G以上、0.7G未満のGの変化を Excessive Lo...
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 エアバスA320の真実(PART1)

 現在、世界中の航空会社で好調な販売実績を示しているエアバスA320だが、本当にどのような飛行機なのか詳し理解している人は少ないのではないかと思う。パイロット仲間でも、A320に乗ったことのない人が、移動の時など、ジャンプシート(操縦室に...
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エアバスA320の真実(PART2)

A320が離陸滑走を始めて、機首上げ速度 Vr に達するとパイロットはサイドスティックをゆっくりと引いて機首を上げていく。機首の角度が8度を超えると、グランドモードからフライトモードへの移行がはじまり、5秒後に完全なフライトモードとなり機...
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 もう少し脚が長ければ・・・ BOEING737(1)

 世界の民間航空機の販売状況を見ているとボーイングがエアバスに押されているように見える。今まで好調に販売を伸ばしていたボーイング737だが最新型である737MAX-8が、立て続けに2件の墜落全損事故を起こしてしまった。2018年10月18...
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 もう少し脚が長ければ・・・BOEING737(2)

 1980年代前半にはマクダネル・ダグラス社のMD90との販売競争で、ボーイング社でもB737に燃料効率のよいバイパス比の大きなエンジンを搭載する必要性にせまられてきた。こうした中で製造されたのが、B737クラシックと呼ばれた,-300,...
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 ボーイングのベストセラー B737

 1967年の初飛行以来10,000機以上が製造,販売されボーイング社のベストセラーとなったのがB737型機だ。B737型機で最初の頃に製造されたのがB737-200と呼ばれた機体で、私はこの飛行機に5年間で約3,000時間乗務した。機種...
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チェックリストさえしていれば!

 統計上から航空機は安全な輸送手段だといわれている。しかし、一旦事故が発生するとそれは、センセーショナルな大事件となる。一般に航空事故が発生する要因としては                     1 機材の故障          ...
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 航空機衝突防止装置(TCAS)

 1971年7月30日、岩手県雫石上空での全日空ボーイング727型機と自衛隊の戦闘機F86Fの衝突を始め、1978年9月25日には南カリフォルニアのサン・ディエゴ空港へ着陸進入中のパシフィック・サウスウエスト航空ボーイング727と...
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 離陸中のエンジン故障 (2)

 離陸中のエンジン故障に関しては、故障がV1(決心速度)の手前で発生するか、後かで全く対応が異なってくる。V1以降に故障が発生した場合は、そのまま離陸操作を継続する。私がエアバスA320の限定変更の試験を受けたときは、下地島で実機のエンジ...
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